ジョシュア・クーパーが考える「クラレット・ス タイル」のカベルネ。「Shays Flat」「Dash Farm」「Redbank」と3つの畑からのブレンド。手摘み・選果され開放タンクで自然醗酵。オ ーク樽へとプレスされ、春先頃まで熟成。僅かな 亜硫酸と共にボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。
JOSHUA COOPER / ジョシュア・クーパー
ヴィクトリア州、マセドン・レーンジズ。冷涼な気候を備え個性的なブティックワイナリーが集うこの地で一際輝く若き醸造家がいます。 この地でビオディナミ農法を続けてきたワイナリーCobaw Ridge / コバー・リッジに生まれ後継者として尽力する一方、自身のレーベ ルでストイックに自らのスタイルを追求している Joshua Cooper / ジョシュア・クーパーです。ジョシュは大学入学前にはドウロで 収穫作業を、在学中にも主に南オーストラリアの Hewitson、ハンターヴァレーの Tyrrell's、Heathcote Estate、ヴィクトリアの Yabby Lake。ヨーロッパでも Domaine de la Vougeraie、Jean-Jaques Confuron で収穫作業を、シャブリの Chateau de Beru では畑 での作業を。そして 2013 年 Tyrrell's で再度収穫作業をこなし、マセドン・レーンジズにて遂に自身のレーベル「ジョシュア・クーパ ー」の初 VT(2012)を仕込みます。その後も各地を周りつつ経験値を上乗せし 2014 年活動拠点をマセドン・レーンジズに戻し Hanging Rock(~2017 年末まで)で働きつつジョシュア・クーパーのリリースを続けます。そして現在、使用しているブドウ畑での 作業を極力自身でも行うなど、「ジョシュア・クーパー」のワインに注力する体制が整ったとのこと(実家である Cobaw Ridge でも毎 年作業を手伝っており、そういった環境で育ったことが彼に多大な影響を与えているのは間違いありません)。 最初こそ彼の親が所有する畑のブドウを使わせてもらった彼ですが、以降は(ブルゴーニュのマイクロネゴシアンのように)マセドン・ レーンジズとその周辺に位置し、自然環境に配慮した農法を実践し彼が望むクオリティに達する = 信頼できる畑のブドウを購入してワ イン造りを行っています。印象的なラベルは彼の友人でもあるアーティスト、Loique Allain による作品(裏ラベルにもしっかりクレジ ット)。作品は全てリノリウム版に刻まれたもので、それぞれ畑の風景がデザインされています。 ジョシュが自身のレーベルで追及するのは、テロワールをしっかりと語れる高品質なブドウを用い、ごく少量の酸化防止剤以外の添加 物を用いないナチュラルなアプローチで造る、しかし上質なクラシックワインに通じる魅力を備えたワイン。世代は違いながらも、長年 ワイン造りに真摯に向き合ってきた親の姿を見て育ったジョシュだからこそ表現できる新世代のファインワインと言えます。リリースから数年経ってからの抜栓をお勧め致しますが、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを有します。