アルメニア
ブドウ品種:セヴ・アレニ(自根・樹齢150年以上)
赤~黒の果実味の主張がしっかりあり、少しスパイシーなニュアンスも。 彼の白ワイン同様、果実味が密に詰まっており、まろやかな印象で飲みごたえがある。 エチケットに記載された番号は、収穫年と区画番号を示している。
Aslanian Rawlins / アスラニアン・ローリンズ
アルメニア人のマラルと、アメリカ出身のアーロンのカップルがアルメニア南部で始めたワイナリー。アーロンはアメリカにいた頃はワイン造りには全くかかわっていなかったが、料理人として働くうちに次第にワインの世界へと惹かれるようになった。ワイン醸造を学ぶためにジョージアへ渡り、カヘティ地方のニカ・バヒアの元で数年の研修の後、アルメニアへと移住し2016年に彼の最初のワインを造る。
彼らの考える、テロワールを最大限に表現するワイン造りには、ヴィティス・ヴィニフェラ種の発祥の地である、この地域(アルメニア、アゼルバイ ジャン、ジョージア、イラン北部、トルコ東部)でのワイン造りが不可欠であり、厳しい気候条件により農薬(ボルドー液、硫黄)散布の回数も限られた回数で済む。栽培から醸造まで一貫して「ワインを操作しようとするのではなく、ワインが自分自身でいられるようにする」というのが彼らのモットーである。セラーでのワイン造りもブドウの表現を最大限に引き出すために、亜硫酸などの添加物やフィルターなども行わない。同様にあらゆる醸造容器や道具も、極力ニュートラルなものを選択し、全ての醸造はグラスファイバータンクで行っている。