ニュージーランド セントラルオタゴ
ブドウ品種:ガメイ
「Alyssum / アリッサム 2020」は自社畑内僅か0.25haだけ植えられているガメイから造られる赤。
2020年は佐藤さんも「驚くぐらい出来が良い」と自信を深めるほどで、非常に楽しみなヴィンテージ。
ワイン名は春になると畑で咲くニワナズナの小さな花からで、派手ではなくとも繊細で慎ましい美しさに価値があるというガメイの魅力に重ねて。
ラ・フェルム・ド・サトウ全5種類で最も生産量が少ないため、満足な本数をオファーできませんが是非コレクションに加えて頂きたい1本。
また、本商品はドメーヌにて手作業で瓶詰されており、コルク+WAXというクロージャーになっています。
「驚くほど出来が良い」と佐藤さんも自信を深める20年。春になると畑で咲き誇るニワナズナの小さな花のように奥ゆかしい優美さを讃えるガメイ。手摘みされたブドウは全て除梗され、1週間強の低温浸漬。小さな開放タンクで自然醗酵、バスケットプレスされステンレスでブレンドさせた後古樽にて17ヶ月熟成(MLFあり)。瓶詰め前に15ppmの亜硫酸を添加。12ヶ月以上の瓶内熟成。無濾過、清澄剤不使用。
【La Ferme de Sato (Sato Wines) / ラ・フェルム・ド・サトウ(サトウ・ワインズ)】
フランスを中心に自身がナチュラルワイン造りを目指すきっかけとなった尊敬する伝統的な自然派ワインの生産者たちに学び、「ワインとは何か」を突き詰めてきた佐藤さん夫婦にとって自社畑はまさに念願だったと言えます。
遂に良好な条件の土地を見つけ自社畑プロジェクトがスタートしたのは2015年のこと。
セントラル・オタゴ ピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい斜面に位置する絶好の土地を見つけ購入したのです。
当初からビオディナミ栽培をスタートさせ、3.1haという面積にPinot Noir, Chardonnay, Chenin Blanc, Cabernet Franc, Gamayという5つのブドウ品種が植えられています。
待望の初リリースとなった2019年産は昨年日本にてお披露目され、有難いことに非常に高い注目を集めました。
今回リリースされるのはその2020年で、LFSとしてはセカンドヴィンテージということになります。
まず特筆すべきはその気候条件で、2020年はセントラル・オタゴにおいても近年稀に見る「冷涼な年」。
5年のスパンで考えても21年以降は今のところ20年ほど冷涼な年はなく、向こう5年以上に亘って特別な意味をもつヴィンテージとなるかも知れません。
「2020年は冷涼な年だったためにブドウの房が小さく、生産量という意味では少ない。しかしクオリティという意味では非常に素晴らしく、21年以降にはない特別な魅力を持っている」とのことで、期待感は増すばかり。