日本 宮城
ブドウ品種:デラウェア93%、シャルドネ7%
ネコシリーズの中で、チャーミングなデラウエアのスパークリングとしてお馴染みのSola。例年、春先から初夏頃にリリースしているソラでしたが、今年は残念ながら登場できませんでした。理由としまして、2023年は、とても暑かった影響で、デラウエアの完熟度合いが上がりすぎてしまい、スパークリングとして仕込むのには、酸が落ちすぎてしまったせいでした。しかしながら、いつも通り樽発酵で仕込んでいく中で、どこかとてつもなく高いポテンシャルに気づきました。案の定、丸一年かけて樽熟成してみたら、驚くほどに進化しており、これはもう、今後のデラウエアの概念を見直す必要があるし、その味わいは、デラウエアと初見では見当のつかないくらい、ポテンシャルのある綺麗なワインに仕上がりました。
ネコシリーズが7匹いないのは寂しいので、お休みのソラに代わって、2020年に新しくワイナリーで迎え入れたアルルが、この年限りでネコシリーズに登場致します。激レアです!2024年からも、Aluluというcuvéeの名前に変わりませんが、ネコシリーズではなく、フラッグシップシリーズとして、仕込める年は登場する予定です。ワイン造りって、これだから辞められません!毎年新しい発見がいくつもあって、一喜一憂しながら、面白く楽しく、死ぬほど忙しい毎日をなんとかこなしております。そんな思い入れのある、このスペシャルネコも、どうぞ宜しくお願いします!
○味わい 金柑、熟したりんご、塩キャラメル、レーズンバター
○シーン 特別な日に家族で賑やかに。お祝いの贈り物として。
○温度帯 13~16°C
○グラス 丸みを帯びた、少し大きめのグラス
○お料理 鶏のクリーム煮、クラムチャウダー、山羊や青カビのチーズ
○飲み頃 今~2030 年
○飲みきり 5 日前後
「ファットリア アルフィオーレ」さんのHPからの引用ですが、考え方や人柄が滲み出る文章なので一部ではありますがそのまま抜粋させていただきました(以下引用)↓
ぶどうは生き物です。私たちがつくるワインも同じく生き物です。
なぜならワインには、酵母という小さな存在が生きているからです。そのため、私たちは人と同じようにやさしい気持ちでぶどうにもワインにも接します。同じ生き物同志、やさしい気持ちで接してつくったワインは、飲む人にとってもやさしいワインになってくれるはずです。
「人」や「ぶどう」との出会いはすべて、自然なことであり、必然なのかもしれません。その年に出会うぶどうを信じて、できるだけ自然のまま、ありのままに造る。これが私たちのワイン造りの姿勢です。工程がシンプルだからこそ、ぶどうに対する想いや、毎日の作業の丁寧さがワインの品質に反映されます。そのようなワイン造りはごまかしもききませんし、とても難しい面もありますが、人を本当に幸せにする「美味しさ」はそこから生まれると思います。