日本 栃木県
ブドウ品種:ケルナー 91%、ソーヴィニョン・ブラン 8%、シャルドネ1%
香りはパッションフルーツやあんずの果実に加え、はちみつやヨーグルト、紅茶などを華やかに感じる。口当たりはキリっとした酸と果実味、みずみずしさが全体を支え、余韻に熟した葡 萄由来の旨味とほろ苦さが続いていく。
料理との相性
サーモンのミキュイ、よだれ鶏、フォアグラのフラン、ホタルイカのペペロンチーノ、ブータン ノワール、サンマの炭火焼き、青椒肉絲、ジャークチキン、麻婆豆腐、鶏モモ肉の柚子味噌焼き、 キーマカレー、ナシゴレン
飲み頃
2023 年から 2026 年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2027 年からは、熟成によ りオイリーさと香ばしさがでてくるだろう。
1969 年にドイツで開発されたケルナー種の葡萄は、今では現代ドイツの葡萄交配の大傑作と言われ ドイツだけでなく世界各地で栽培されています。2014 年、日本の北海道のケルナーの栽培面積は 57.3 ヘクタール(農林水産省統計)。私たちもケルナーが持つ、華やかな香り、みずみずしい酸、豊かな果実味 に魅力を感じ、余市の腕のよい契約栽培農家さんたちにケルナーの栽培をお願いしています。 「2022 月を待つ」は、ケルナー種主体の果実味豊かでリッチな味わいの白ワインです。ワイン名は「出 る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」という江戸時代の中根東里の言葉から名付けました。この 清貧の儒学者が佐野にひらいた村塾の壁書にこの言葉があったそうです。(磯田道史著「日本人の叡智」 新潮新書) そういえば、“Here Comes The Moon ほら、月が顔を出すよ”というジョージ・ハリソンの 名曲もありました。さあ、お月さまと一緒にこの自然のエレガンスをゆっくりと楽しみましょう。
1950年代、少年たちによって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来、除草剤が撒かれたことがありません。 1980年に誕生したこの山の麓のココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。 2007年より100%日本の葡萄からワインをつくり、現在、ココ・ファーム・ワイナリーの自家製ワインはすべて「日本ワイン」です。 自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母や野生乳酸菌が中心。“こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています。