フランス ブルゴーニュ
ブドウ品種:シャルドネ
マコネ地区で最良のテロワールの一つと言われる、ラ・ロシュ・ヴィヌーズ村。
その中腹に位置するドメーヌを1987年に購入したのがオリヴィエ・メルラン氏でした。
メルラン氏はジュラとカリフォルニアでそれぞれ二年間ワイン造りに携わった後にドメーヌを購入したのですが、以前のオーナーであったルネ・ガイヤール氏による「畑の手入れは手作業で丹念に」「白・赤ワインとも樽で発酵」という工程をメルラン氏が忠実に継承したことで、ドメーヌはここ数年でトップクラスの評価を得るようになり、飛躍的躍進を遂げたのだそうです。
さらにコント・ラフォンがマコネに畑を購入する際、メルラン氏に全面的に指示を仰いだことや、コシュ・デュリがメルラン氏を「マコネ最高の生産者」と讃えた上で息子さんを一年間スタジエ(研修生)として修行させたという話は非常に有名で、ブルゴーニュの他の生産者、特に高品質ワインの造り手から多大なる信頼を得ているということです。
ドメーヌはマコンに6.5ha、サン・ヴェランに1.5haの畑を所有していますが、斜面の畑は風が比較的強く害虫が付着しにくいので、殺虫剤を散布する必要がなく、化学肥料・除草剤も一切使用していないとのこと。
畑では土を頻繁に耕し、収穫は完熟した果実のみを選別し、全て丁寧に手摘みで行います。発酵前にブドウに傷をつけないよう小さな箱に入れて収穫し、選果台でさらに選別した後、素早くタンクに入れて発酵させます。完全なマロラクティック発酵うを施し、清澄はせず、無濾過または最低限の濾過で瓶詰めします。
「プイィ・フュイッセ」は、マコネのコミュナルの中で最大の面積を持つAOC。パーカーポイント88点獲得の2020年、この夏にぜひ開けてみたいものです。