Les Violettes 2021 La Ferme de Sato / レ・ヴィオレット ラ・フェルム・ド・サトウ

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 ニュージーランド セントラルオタゴ

ブドウ品種:ピノ・ノワール

美しいスミレ=Violettesを彷彿とさせる魅力から名付けられた、自社畑内でも佐藤さんが
PNにとって最も条件に優れていると信じるBlock3の区画から100%全房醗酵で仕込ま
れる限定生産のピノ(Clone667&Abel)。手摘みされたブドウは全房のままカーボニ
ック・マセレーション(徐々に人の足で潰していき、トータル25日間)。バスケットプレスされ、オーク樽にて22ヶ月熟成(新樽なし)。瓶詰め前にトータル15ppmの亜硫酸を添加。瓶内熟成12ヶ月以上。無濾過、清澄剤不使用。

今回初めてリリースとなる完全新作で、自社畑全体に植えられているピノ・ノワールの中でも佐藤さんが特に土壌および日照条件としてベストと捉えているBlock3(東向きの斜面、醸造所のすぐ手前)に植えられているピノ・ノワールから、100%全房醗酵で仕込まれる限定生産のワインです。

名前のヴィオレットには、その名の通りスミレのような華やかで魅力のある風味を備えたワインになるといいなという佐藤さんの想いが込められています。

また、嘉晃さんが研修していたブルゴーニュのBizotが所有しているViolettesという区画(VロマネながらCHが植えられている)から造られるワインがとても印象的で、強く心に残っていたことから連想されたとのこと。

そもそもが限定生産でさらに今回が初リリースということで、今回の先行ご案内で完売となる可能性が極めて高いと思われます。

La Fermede Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ

2007年にセントラル・オタゴへ移住し、2009年から自身のレーベルSatoWines/サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らやNZ国内の先達たちにビオディナミについて学んできた2人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標でした。
その2人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2015年。セントラル・オタゴピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい、それも好条件となる東向きの斜面に位置する、絶好の土地が売りに出されているのを見つけたのです。その土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。
調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は3.1ha)することにした2人が選んだのが、PinotNoir,Chardonnay,CheninBlanc,CabernetFranc,Gamayという5つのブドウ品種でした。2016年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実践し(2019年にはBioGro認証を取得)、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に2019年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすることを決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「La Fermede Sato/ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込んだのでした。

LeFermedeSato2021年ヴィンテージ…
近年稀に見る冷涼な年となった2020年とは異なり、平均より少し温暖な気候になったと言える2021年。比較的温暖な気候によって発芽・開花のタイミングは早まったものの、それに続いた気温の低下と厳しい突風などで最終的に出来上がった果実は小ぶりに。その後夏から初秋にかけて理想的な天候となり、ぶどうは良好な生育期間を過ごすことができた。迎えた収穫シーズンでは後半にかけて雨や寒気のために多くの労力を必要とすることになった。出来上がったワインはチャーミングでピュアな果実感、そして滑らかで上質
なタンニンによって適切なストラクチャーを備えたものとなった。