Pinot Gris 2022 Gerard Schueller et Fils / ピノ・グリ ジェラール・シュレール

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フランス アルザス

ブドウ品種:ピノ・グリ

ステンレスタンクもしくは木樽で醗酵・熟成

複数の畑のブレンドからなる、ジェラール・シュレール・エ・フィスのスタンダードなワインといえるが、熟成のポテンシャルも備えている。

Gérard Schueller et Fils ジェラール・シュレール・エ・フィス

醸造について
空気圧式のものはもともとあった水平式1台が壊れてしまい購入、2013年から使い始めている。可能ならヴァスラン
が欲しかったようだが探すのが困難な上にあるかわからない(現在は無いメーカーのもの)ため選択の余地がなかった
様子。圧搾にかかる時間もヴァスラン水平式は6〜7時間、空気圧式は4時間程度と短いがその分負荷が大きい。シ
ャンパーニュのようにその性質からバルブを好まない造りでない限り、ヴァン・ナチュールの生産者は負荷の少ない上
に抗酸化作用と香気成分を持つバルブを多く搾り出す水平式ヴァスランを好む。2015年にはもう一台また別のプレス
機が届く予定だがこちらも内容は秘密とのこと。プレス機が複数台あると場所を取るが収穫後のぶどうを数時間放置
することなく圧搾に進めるので多いに越したことはない。以前は時間のかかる水平式一台しかなく、当時はプレスだけ
で深夜の二時三時を回ってしまったと話していた。
醗酵容器の素材と容量(L):ほぼ全てFoudreAlsacienne
(フードル・アルザシエンヌ)、マセラシオン用に樹脂、例外
的な使用かマセラシオン用ととして小さなステンレスタンク
も数台。容量は不明。
熟成容器の素材:全てFoudreAlsacienne(フードル・アル
ザシエンヌ)、小さいものはバリック228l程度のものから伝
統的な大きなものまで。
セラー環境:地階のコンクリート造りの蔵で全ての作業が
行われている。大体の畑は村から3km圏内にまとまって
いるが、ビルストゥックレのみ丘一つ越えた先で10km弱
離れている。
年間生産ボトル本数:かなりの変動があるのであまり意味がないと思うと話していたが、平均収量35hl/ha×7ha÷
750mlで約33000bt/an。マグナム、ジェロボアムも多いのでおそらくそれ以下。
選果場所:場所は決まっていない。選果の必要があると気付いた時。本人曰く二度も必要ないとのこと。
マセレーションの有無:赤はあり、白はPigéとNaturellementréfuséのみあり
マセレーション期間:赤は3週から4週間、マセラシオンシリーズの白は4~5週間を目安に1年になることもあり。
酵母の添加有無:なし
アルコール醗酵:最短でおよそ10日、最長でおよそ1年。2014年は一月以内に幾つかのリースリングを残して発酵
が終わっている。
醗酵温度コントロールの有無:"見ているが"しない
熟成容器:木樽と例外的な場合にステンレスタンクを使用
熟成期間:ヴィンテージ、ブドウの状況によってまちまちなので一概に言えない
濾過:NonFiltré表記のあるものと特殊な場合を除き行う。1972年からあるフィルターを使用していたが今年から(現
在瓶詰め前の2013年ヴィンテージやそれ以前のヴィンテージでもまだ瓶詰めされていないキュヴェがあればそれ
も)Lenticulaire(粒状式)を採用、先々週から使い始めている。ブリューノにとっては非常に優秀なフィルターの様で喜
んでいた。
清澄:しない。もしするなら卵白を使う。1983年ヴィンテージのGewürzのみ卵白を使い清澄を行った。
澱引き:熟成中はしない。ピノ・ノワールの場合、木樽かステンレスタンクで発酵開始後プレス、"その後一度2日間ほ
ど白ワインのようにデブルバージュして大きな澱を下げてから、細かな澱だけを残して再度熟成用の樽に詰め"、熟成
開始。""で囲んだ部分はブリューノのオリジナル。
SO2添加のタイミングと量:最大でも20mg/L。ビン詰め時のみ。