オーストラリア アデレード・ヒルズ
ブドウ品種:ピノ・ノワール
まさにBK節と言いたくなるような極めてピュアな果実表現が印象的なピノ・ノワールの赤。冷涼な気候を備えたアデレード・ヒルズの畑から収穫されたブドウは4種のクローン毎にキュヴェを分けて仕込まれます。コンクリートタンクで自重で潰れたジュースから自然醗酵が始まり、非常に繊細なスキン・コンタクトをトータル30日間続けた後にプレス。1年間オーク樽で熟成させた後にアッサンブラージュし、リリースされます。野イチゴや梅にカシス、それに紫蘇といった鮮烈なアロマに驚かされますが、瓶熟成によっても化けそうなワイン。
非常に冷涼な気候の特徴が綺麗に表現された2023 年。収穫されたブドウはクローン毎に仕込み、破砕せずにコンクリートタンクへ(全房 100%) 。自重で潰れたジュースから自然醗酵が始まり、30 日後にオーク樽へとプレス(10%新樽、 225L)、そのまま12 ヶ月熟成しアッサンブラージュ。少量の酸化防止剤を添加。ノンフィルター、清澄剤不使用。どこまでもピノ・ノワールの香りをピュアかつ繊細に表現する BK の魅力がつまったワイン。
BK Wines / BK ワインズ
醸造家BrendonKeys/ブレンダン・キースによって2007年、南オーストラリア州アデレード・ヒルズに設立されました。ブレンダンはNZ生まれ。当初シェフとしてキャリアをスタートさせましたが、すぐにその情熱はワインへと向くことになります。NZのギズボーンでワインメーカーとしての歩みを始めたブレンダンは、カリフォルニアに移り、オーパス・ワンの醸造ヘッドを務めていたポール・ホブスの元でスキルを磨きます。その後2004年にはポールに乞われアルゼンチンのヴィーニャコボスの設立に参加。しかしポールを尊敬しながらもブレンダンは、JuraやAlsace,Burgundyのナチュラルでありながらモダンなスタイルのワインに傾倒していき、2007年、ついに自らの夢を果たすべく小さなワイナリーをアデレード・ヒルズの森の中に興しました。
ブレンダンの目指すスタイルはナチュラルですが決して懐古的ではなく、アヴァンギャルドとさえ呼べるものです。野生酵母での醗酵や亜硫酸の最小限の使用(もしくは0)を前提とし、スキンコンタクト・カーボニックマセレーション・全房醗酵、さらには産膜酵母を使った造りなどを、自ら足を運び選んだ単一畑から収穫されるブドウの状態に合わせて多彩に用います。しかし細部にまでブレン
ダンの情熱と最大限の注意が向けられ出来上がるワインは極めて高い完成度を誇り、シリアスな側面とフレンドリーな表情を併せ持つ見事な個性を獲得しています。我々は彼のワインを飲むことで、底知れないブレンダンの世界を覗き見ることになるのです。