日本 山梨
ブドウ品種:マスカット・ベリーA
マスカット・ベリーA種を、ブルゴーニュのワイン造りを参考にしながら、ステンレスタンクにてじっくりと3週間醗酵させました。若干のセニエ(液抜き)で、果実味が凝縮され、旨味のある渋みが感じられる深みのある味わいとなりました。樽熟成は6ヶ月間のみ、と抑え、果実味を重視しています。
干しプラム、カシス、甘草、ミルティーユ、クランベリー、黒胡椒やミントを思わせるきれいな果実香が特徴的で、樽熟成によるモカやカカオのような香りも感じられます。
口中では、凝縮感のある果実味が感じられ、こなれた渋み、酸味があり味わいのバランスがとれています。若干の苦みがアクセント。口中での香りは広がりがあります。無濾過で、果実味主体の自然な味わいです。
自然な味わいのワインを目指して
くらむぼんワインは1913年の創業以来、地元のブドウ農家と連携し、特に1000年の歴史を持つ甲州種ブドウを用いたワイン造りに力を入れています。ワインは人間が作るものではなく、ブドウが自然にワインになる過程を職人が手助けするという考えのもと、自然な味わいを追求しています。
気候風土に合わせた栽培
勝沼の独自のテロワールを生かすため、2007年から自然農法を実践。化学農薬を使用せず、雑草を残しながら自然と共生する栽培方法を採用し、土壌の生態系を大切にしています。
ブドウの風味を生かす
くらむぼんワインでは、ブドウの自然な風味を生かすことを重視し、最小限の濾過で瓶詰めを行います。また、自社栽培のブドウは土着酵母による発酵を行い、土地の個性を反映したワイン造りに努めています。
甲州へのこだわり
甲州ブドウは1000年前に日本に渡ってきた品種で、山梨の気候風土に適した特徴を持っています。くらむぼんワインは、高品質な甲州ブドウを用いたワインの生産を目指し、2011年にはEU市場への輸出も開始しました。