Schisteux 2021 La Ferme de Sato / シストゥ ラ・フェルム・ド・サトウ

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 ニュージーランド セントラルオタゴ

ブドウ品種:シュナン・ブラン

畑の中で1億5000万年前のシストの岩や砂利を最も多量に含む区画に植えられ
ているシュナン・ブラン。手摘みされたブドウは除梗・破砕され、全房でバスケットプレスされ圧搾。古樽にて自然醗酵、そのまま14ヶ月熟成(MLFあり、バトナージュ一度のみ)瓶詰め前にトータル20ppmの亜硫酸を添加。12ヶ月以上の瓶内熟成。無濾過、清澄剤不使用。

果実は素晴らしい凝縮感を備えながら、太古のシスト由来と信じたくなる硬質かつ豊富なミネラル感が特徴。

La Fermede Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ

2007年にセントラル・オタゴへ移住し、2009年から自身のレーベルSatoWines/サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らやNZ国内の先達たちにビオディナミについて学んできた2人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標でした。
その2人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2015年。セントラル・オタゴピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい、それも好条件となる東向きの斜面に位置する、絶好の土地が売りに出されているのを見つけたのです。その土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。
調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は3.1ha)することにした2人が選んだのが、PinotNoir,Chardonnay,CheninBlanc,CabernetFranc,Gamayという5つのブドウ品種でした。2016年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実践し(2019年にはBioGro認証を取得)、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に2019年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすることを決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「La Fermede Sato/ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込んだのでした。

LeFermedeSato2021年ヴィンテージ…
近年稀に見る冷涼な年となった2020年とは異なり、平均より少し温暖な気候になったと言える2021年。比較的温暖な気候によって発芽・開花のタイミングは早まったものの、それに続いた気温の低下と厳しい突風などで最終的に出来上がった果実は小ぶりに。その後夏から初秋にかけて理想的な天候となり、ぶどうは良好な生育期間を過ごすことができた。迎えた収穫シーズンでは後半にかけて雨や寒気のために多くの労力を必要とすることになった。出来上がったワインはチャーミングでピュアな果実感、そして滑らかで上質
なタンニンによって適切なストラクチャーを備えたものとなった。