オーストラリア アデレードヒルズ
ブドウ品種:ピノ・ノワール
1987年に植樹されたレンズウッド産のピノ・ノワールを全房のままプレスし、そのまま約1800Lのコンクリート製エッグタンクへ。既定の残糖に達したら瓶詰・打冠。酸化防止剤は使用していません。口に含むとすぐに甘美でクリーミーな赤果実の魅力に包まれ、アクセントとなるフェノールが見事なフィニッシュに。
BK Wines / BK ワインズ
ニュージーランド生まれのブレンダン・キースは、アルティザンなクラフトワインの造り手が集まる、今、オーストラリアのみならず世界で一番ホットな産地、南オーストラリアのバスケットレンジで、その名声の一翼を担うに値する作品を産み出しています。NZギズボーンで醸造家としての歩みを始めたブレンダンは、カリフォルニアに移り、オーパス・ワンの醸造ヘッドを務めていたポール・ホブスの元でスキルを磨きます。その後2004年にはポールに請われアルゼンチンのヴィーニャコボスの設立にも参加しています。しかしポールを尊敬しながらもブレンダンは、JuraやAlsace,Burgundyのナチュラルでありながらモダンなスタイルのワインに傾倒し
ていき、2007年、ついに自らの夢を果たすべく小さなワイナリーをアデレード・ヒルズの森の中に興しました。
ブレンダンの目指すスタイルはナチュラルですが決して懐古的ではなく、アヴァンギャルドとさえ呼べるもの。野生酵母での醗酵や亜硫酸の最小限の使用(ペティアンはサンスフル)は当然のことですが、オフ・フレーヴァーはワインメーカーの矜持として許しません。
したがって出来上がるワイン、例えばSkin&BonesWhiteなどは25日間のスキン・コンタクトをしながらもオフの欠片もない美しさに仕上がっています。2014年秋、ブレンダンはLeGrappin(AndrewNielson)とブルゴーニュでコラボしたガメイを醸造しました(LesDeuxFous)。醸造に立ち会ったChanterivesの栗山さんは「ブレンダンのプロフェッショナルな仕事ぶりには学ぶところが大きいです。SO2を最小限に抑えても破綻の無い作りで、あの品質を保てるのですから凄いです。」と、彼のスキルを絶賛しています。