フランス シャンパーニュ
ブドウ品種:シャルドネ、ピノ・ムニエ各18%、ピノ・ブラン17%、プティ・メリエ15%、ピノ・ノワール14%、ピノ・グリ10%、アルバンヌ8
ラエルトの所有する古い畑に残ってい た、現在ではシャンパーニュ地方から姿を消してしまった品種をブレンドし、” 250年前に飲まれていたシャンパーニュ をもう一度”をコンセプトに造り出され たキュヴェ。ダンタン(d'Antan)と呼ばれる畑に7種類の品種を混植(1列ごとに品種を変えている)している。 醸造面でも個性的で、リザーヴワインにはソレラシステムを採用しており、 40%の比率でブレンドして、味わいに深みを与えている。瓶内澱熟成36ヵ月間、デゴルジュマン後も1年間と、十分に時間を取ってからリリース。 品種構成はVTにより異なる。
Laherte Freres / ラエルト・フレール
1889年、ドメーヌとして創業。現在7代目のオーレリアンとその父のティエリーが、エペルネの南西シャヴォ村周辺の11haの自社畑を管理する。父ティエリーの代からビオロジック栽培に取り組み、近年はアルザスの気鋭ジュリアン・メイエなどでも経験を積んだオーレリアンが、その経験を生かしビオディナミ栽培に転換した。数多いキュヴェの中でも「レ・ヴィーニュ・ドートルフォワ」は1948~60年植樹の木のみ、「レ・ロング・ヴォワ」は1965年と70年植樹の木のみから醸造するなど、古木へのこだわりも並外れたもの。さらなる試みは、古代品種プティ・メリエ、アルバンヌの他、ピノ・グリ、ピノ・ブランにシャンパーニュの基本3品種を加え醸造する「レ・セット・セパージュ」。栽培が困難でかつ低収量の2つの古代品種の素晴らしさを、情熱と忍耐で見事に表現・開花させたこのキュヴェは、今後のシャンパーニュのさらなる可能性を鮮やかに示唆する偉大な1本とさえ言えるだろう。