それぞれ別で醸造。ステンレスで自然醗酵、最長で約 14 日間のスキンコンタクト。それぞれマロラクティック醗酵を経てブレンド。僅かな酸化防止剤と共にボトリング。華やかなアロマに様々なスパイス、柑橘~トロピカルフルーツと複雑な表情を見せるオレンジワイン。「Party at front, business at the back」
フィアーノにアリント、そしてマルヴァジーアというブレンド構成となり、CHが無くなった分昨年よりも重心は軽く全体的に華やかでエキゾチックな仕上がりになっているとのこと。しかしながら常に細部のクオリティに抜けがない醸造家のグレッグによって「Party at front, business at the back」と評されているようにシリアスな側面もありそう。
DLQ24 について by Greg…ここ数年は不安定な気候条件が続いていたが、2024 年は打って変わってまさに「完璧」と言いたくなるような理想的なヴィンテージ。気候は年間を通して安定し、乾燥して温暖だが暑すぎず、ブドウは非常に健全な状態を保ったまま完熟していった。夜間はしっかりと温度が下がり、結果としてブドウには実に好ましい自然な酸がフレッシュなまま保たれた。さらに収穫量でも平均以上となったため、造りの面でも妥協のない選択肢を取ることができ、デリンクエンテ10周年の記念すべきヴィンテージにふさわしいクオリティに仕上がったと思う。この素晴らしいワインたちに満足しているし、早く世界中の人たちとこの喜びを共有したくて待ちきれないよ!!
Delinquente / デリンクエンテ
自ら”Delinquente = はみ出し者 / ならず者”を名乗るオーナーワインメーカー、Con-Greg Grigoriou / グレッグ・グリゴリオによって2013年設立されたデリンクエンテ。
今年発売となる2024VTはデリンクエンテがオーストラリアで初リリースとなってから10周年となる節目のヴィンテージとのこと。
これまで世界のワインシーンを騒がしてきた変顔たちも、それを受けて今年からラベルがリニューアルされています(ここ数年で新たに加わった新顔を除く)。
変顔ワインにはそれぞれ個性的な人物たちが描かれていますが、この10年の月日で彼らはどんな人生を歩んできたのか。
もちろん彼らは架空の人物でありそれは想像に任せるしかありませんが、ラベルに見られる変化から妄想するのも一つの楽しみ方かも知れません。
「変顔ワイン」として日本でも高い人気を誇る彼のワインはオーストラリアでも実はテーブルワインの産地として認知されている南オーストラリア州リヴァーランド。
グレッグは暑く乾燥したその地の気候に合致した南イタリア系オルタナティブ品種から誰もが楽しめる高品質なナチュラルワインを造り出すことで見事に価値転換を果たし、今やオーストラリアのみならず日本を含めた世界で彼のワインは確固たる評価を得るに至っています。